【小ネタ】国宝と重要文化財の違い
最近、中尊寺金色堂で有名な岩手県の平泉がユネスコの世界遺産登録となり、
大変話題となりましたが、日本には他にもたくさんの素晴らしい先人の遺産があります。
そうです、国宝や重要文化財と呼ばれるものです。
さて、この「国宝」と「重要文化財」、その“違い”はどこにあるのでしょうか?
国宝も重要文化財も、文化財保護法の中で規定されているもので、
そうです、国宝や重要文化財と呼ばれるものです。
さて、この「国宝」と「重要文化財」、その“違い”はどこにあるのでしょうか?
国宝も重要文化財も、文化財保護法の中で規定されているもので、
文化庁が管轄し、文部科学大臣が指定します。
「文化財」と呼ばれるものは、「有形文化財」、「無形文化財」、「民俗文化財」、
「文化財」と呼ばれるものは、「有形文化財」、「無形文化財」、「民俗文化財」、
「記念物(史跡、名勝、天然記念物)」、「文化的景観」、「伝統的建造物群」の6つの種類に分けられます。
この中の「有形文化財」のうち、文化財保護審議会が歴史上・芸術上の観点から
この中の「有形文化財」のうち、文化財保護審議会が歴史上・芸術上の観点から
特に重要であると認定したものが「重要文化財」です。
では、「国宝」はというと、「重要文化財」の中で特に重要なものを、
では、「国宝」はというと、「重要文化財」の中で特に重要なものを、
文部科学大臣が「国宝」として指定したものなのです。
件数の面でも、国宝の件数は重要文化財の件数のうち1割にも満たない数しかありません。
つまり国宝は、重要文化財の中でも選りすぐりの「エリート」というわけなんですね。
ちなみに、1950年に文化財保護法が誕生するまでは、「重要文化財」という言葉はありませんでした。
件数の面でも、国宝の件数は重要文化財の件数のうち1割にも満たない数しかありません。
つまり国宝は、重要文化財の中でも選りすぐりの「エリート」というわけなんですね。
ちなみに、1950年に文化財保護法が誕生するまでは、「重要文化財」という言葉はありませんでした。
当時は全て「国宝」と呼ばれていたのです。
そのため、1950年以前に建てられた石標などで「国宝○○」などと書かれてあっても、
そのため、1950年以前に建てられた石標などで「国宝○○」などと書かれてあっても、
中には実際の(現在の)登録が国宝ではなく重要文化財である、なんてものもあるみたいです。
しかし、国宝でも重要文化財でも大変に歴史的・芸術的に価値のあるものであることに変わりはありません。
素晴らしい先人が遺してくれたこれらの文化財を、さらに先の世代に伝え遺して行くことも、
しかし、国宝でも重要文化財でも大変に歴史的・芸術的に価値のあるものであることに変わりはありません。
素晴らしい先人が遺してくれたこれらの文化財を、さらに先の世代に伝え遺して行くことも、
我々に与えられた使命であるといえるでしょう。

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