【小ネタ】たらい回しの語源

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自分の手に負えない仕事を他の人にまわして、
その人もまた他の人にまわして、さらにその人も…
なんてときに使われる言葉「たらい回し」。
一つの窓口で解決しない窓口サービスの仕事や、救急搬送で受け入れの病院が
なかなか見つからないときなどに使われるあまり良い意味ではない言葉ですが、
一体なぜ「たらい」を回すなんて言葉が生まれたのでしょうか。

そもそもの「たらい回し」とは、何人もの人が仰向けになって足でたらいを回して、
どんどん他の人にたらいを受け渡して行くという江戸時代の「曲芸」だったんです。
その順送りにたらいが受け渡されて行く様から、
一つのものを順送りにまわしていくことを「たらい回し」と呼ぶようになり、
次第に現在のようなちょっとマイナスイメージの使われ方をするようになっていったのです。

窓口サービスも病院での受け入れの問題も「たらい回し」はやめていただきたいものですが、
語源となった「たらい回しの曲芸」はなかなかコミカルで、想像してみるとなんだかほほえましいですよね。

 


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