【小ネタ】コンビーフの缶が台形の理由

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コンビーフ、好きですか?
コンビーフと言えば、塩漬けの牛肉の缶詰ですが、
ごはんにあわせても、パンにあわせても、
おつまみとしてアレンジしてもそのままでもおいしい万能食。
そう思うのは私だけでしょうか。

ところでこのコンビーフの缶、ちょっと独特な形をしていますよね。
丸みを帯びた四角い缶で、なぜかみんな台形。
この缶、どうして台形なのでしょうか?

「枕型」と呼ばれるこの台形の缶の形は世界共通。
そしてあの形にはちゃんと理由もあるんです。

缶詰のコンビーフはその昔、ブラジルやアルゼンチンなどで作られはじめたのですが、
当時は真空を作り出す技術もなく、全て手仕事でコンビーフを缶に詰めていました。
でも缶の中にぎゅうぎゅうに詰め込まないと中に空洞ができてしまい、
酸化を進める原因になったり製品の形が悪くなってしまうため、
手作業でも隙間なく詰め込みやすい台形になったといわれています。
幅の狭い方を下にして詰め込むことを想像すると、どうです?理にかなっていますよね。

また、アメリカの南北戦争のときに、ナポレオンが輸送に無駄のない四角形の缶詰を
もっとも必要とされた肉の缶詰であるコンビーフに採用したという逸話も残されています。
コンビーフの「コン」は英語で「corned=塩漬け」。
コンビーフという呼び名も南北戦争の時につけられたものなのだそうです。

そしてコンビーフのもう一つの特徴である、
くるくるっと横の部分を帯状に巻き取って缶を開けるという独特のスタイル。
これは中身を崩さずに取り出すための工夫であると言われています。

コンビーフは長い歴史と工夫の結晶なんですね。

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