【小ネタ】アカトンボというトンボはいない?

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秋になれば里山で見かけるアカトンボ。童謡にもなり、秋の風物詩としても有名です。
しかし、実は「アカトンボ」という種類のトンボは存在しないのだそうです。

赤トンボは体が赤いトンボの総称で、日本では21種類の赤トンボが記録されています。
よく見るのはアキアカネとナツアカネ。

名前だけ見ると、夏に飛んでいるのがナツアカネで
秋に飛んでいるのがアキアカネか? と思ってしまいますが、
どちらも同じ時期に生まれているのです。
アキアカネは夏の間は高い山の上で過ごし、秋になると里へ下りてきます。
一方ナツアカネは夏の間も里で過ごし、山へ登ることはありません。
そのため、夏の間に人里にいるものをナツアカネと呼んだだけであって、
活動時期に違いはないのです。

赤トンボと呼ばれるものは、徐々に体の色が赤くなっていきます。
そのため、夏に飛んでいる黄色っぽいトンボが、秋になると赤く染まり
赤トンボと呼ばれるようになるのです。

ちなみにナツアカネとアキアカネの見分け方は難しく、
胸部の形や顔の作りで見分けます。
頭や胸、腹部まで真っ赤に染まったトンボがたまにいますが、
それは成熟したオスのナツアカネ。
アキアカネは成熟しても、頭と胸部は褐色で黄色が残っているのが特徴です。


アキアカネの成虫を乾燥させたものは薬としても利用されていましたが、
その一方で捕まえると罰が当たるともいわれています。
これはトンボが害虫を食べるのでむやみにとってはいけないという説や、
トンボは先祖の霊を運んでいるからという説もあります。

トンボを精霊として扱っていた名残として、精霊トンボがなまったショウリョウトンボがいるほか、
黒い羽を持つハグロトンボをカミサマトンボやホトケトンボ、ユウレイトンボと呼んでいます。
 
最近はトンボの数が減ってきているようですが、
トンボの飛び交う風景はずっと残っていてほしいものです。



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