裏社会入門～指詰めの基礎知識～

「本当にすみませんでした......指詰めます」
いつしか、自らの指をかけて謝罪しなければならない日が来ないとも限りません。

日常生活の中でそんな可能性は限りなく低いとは思いますが、

来たるべき日のために正しい指詰め方法を知っておくのも良いかと思います。

というわけで本日は「はじめての指詰め」についてまとめてみました。

※「痛い」描写が多くありますので、想像力豊かな方、痛いのが苦手な方は回れ右！

また、興味本位で試してみると本気で危険なので、注意してください！

【なんで指を詰めるの？】
◆暴力団ミニ講座：断指について
もともと、指を切る風習は、我が国では、例えば武家社会などでは

誓文に血判をするなど比較的広く行われてきていますが、

この暴力団社会の断指は、宝永の頃（江戸時代　1704～1711年）

花柳界において遊女が、男客に対する心中立てのしるしとして指を切り、

その血で起請（誓いの文書）したり、あるいは、生爪をはいで客に渡す風習が生まれ、

これが当時の下層社会や水商売の間に広がったことに起源があるといわれています。

といった由来があるようです。

また「小指を断つことで握力が落ちるため刀を扱いづらくなる」ということから、

相手に対する無条件降伏を表すという意味もあったそう。

【どうやって指を詰めるの？】
◆正しい指の詰め方

まず指を氷嚢でよく冷やしておきます。
次に、まな板と出刃包丁を用意して下さい。
指がよく冷えて感覚が麻痺した頃合いを見て、
まな板の上に手を置きます。
そして落とす指の上に出刃包丁を置き、
上からトンカチで勢いよく叩きます。

こちらはブログの記事ですが、まとまっているので引用いたしました。
小刀（ドス）では刃こぼれしてしまったり、隣の指まで傷つけてしまったりする可能性もあるので、

出刃包丁を使うと切断しやすいようです。

【指詰めは罪に問われるの？】
暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律の第20条～22条で、

指詰めの強要について禁止されています。

※ただし、指詰めを命じて自発的に指をつめた場合は自損行為となって合法

ということになるようです。

【指詰め後のアフターケアは？】

◆指詰め処置

止血を得られれば、
ハイドロサイトで覆っているだけで、
きちんと３～４週間で上皮化します。
感染予防は抗生剤点滴（当日）と
状態を見て内服を数日。
場合によっては、破傷風対策も。

感染症等の危険があるので、病院に行った方がいいようですね。
文章を読むだけで指に力が入らなくなるような話です……。

また、強烈に痛みの記憶が残ると幻肢痛が起こる可能性もあるとか。
◆四肢切断後の幻視痛も痛みの記憶によるもの

病気、怪我、手術などによって強い痛みの刺激が
長時間にわたって加わることで神経系には歪みが生じます。
すると、傷は治ったのに痛みが残るという
摩訶不思議な現象が起こります。
なんと痛みが脊髄や脳に記憶されているのです。
この記憶が常に大脳を刺激することで、
痛みの刺激がなくても脳は痛みを感じるのです。

対策としては、脳に言い聞かせることが有効とのこと。

【まとめ】

最初は自分の興味もあって調べていましたが、

次第に指詰めのディープな世界に引き込まれる思いでした。

余談ですが私の母も事故で人差し指を欠損しているのですが、

「人差し指以外の指で人を指差してもいいかどうか」

ということが一番の悩みだということです。

母は強いなと思った瞬間でした。

＜＜佐藤ゲルニカ＞＞