家電の説明書の読書感想文を全力で書いてみた

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小学生、中学生の頃に休み明けによく書かされた読書感想文。
大人になった今、読書感想文を求められることはなくなりましたが、
そんな状況であえて書いてみるというのが「乙」というものではないでしょうか。
 
ということで、実に10数年ぶりに読書感想文を書いてみました。
しかも、当時では考えられなかった題材で、当時以上に本気で。 
 
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「ポータブルミニディスクレコーダー MZ-R50」説明書を読んで
 
 
本は見た目の厚みではなく、その中身の濃さが重要である。
厚みにしてわずか5ミリメートル程度の説明書が、そんな当たり前のことを再認識させてくれた。
そして自分に4つの「気付き」を与えてくれた。
 
 
本書を読んで気付かされたことの1つ目に、
「自分は会話の中で必要な情報を正確に相手に伝えられているだろうか?」
というものがあった。
 
本書の主人公である「彼(彼女かもしれない)」は、
話の中で最も重要なことから説明し、
その後に相手がもっと知りたいと思ったことを順序付けて、そして時には図を使って説明している。
数ある情報の中で相手にとって何が大切かを理解した上で端的に無駄なく伝え、
それでいて要点が欠けることのないように話す。
 
これは、ビジネスの場における話し方のお手本ともいえるだろう。
普段自分も気をつけてはいるものの、なかなかできていないことである。
こうして、あらためて"良い伝え方"というものを目の当たりにできたことは、
自分にとって、話す上でも、そして書く上でもプラスになった。
 
 
2つ目にに感じたことは、「自分は本気で相手のことを思って注意できているか?」ということである。
「彼」は、相手のためを思い、真剣に説明する一方で、
注意すべき箇所についてはしっかりと注意する。
 
そして、その注意の仕方に特徴があるのだ。
相手に向かって一方的に「○○するな」というものではなく、
「○○すると、××になって危険」というように、ロジカルに相手に注意をしている
 
こうすることで、相手もただ注意されているのではなく、
自分のためを思って注意してくれているんだなと感じ、
モチベーションを下げることなく指示に従おうとするのではないだろうか?
 
部下に注意・指示したときに「どうしてですか?」と聞かれるのが嫌だという上司がいるらしい。
自らがそんなタイプだと気付いている人は、
今一度部下の立場に立って、自分の注意・指示の仕方について見直してみるのもいいだろう。
きっと、部下との関係を良好なものにすることができるはずだ。
 
ただ「○○しろ」では、動かない現代人が増えている中、
教える側のあり方というものについても深く考えさせられた。
 
 
3つ目に気付かされたことが、
「自分を含め、多くの人達がグローバル社会の一員となる上での困難から逃げ続けていたのではないか?」
ということである。
 
「彼」はなんと最後の数ページで英語を使った説明を行っている。
説明する言語が英語になっても、日本語での説明同様、無駄が無く見事なものだ。
 
今後世界が一層グローバルな社会へと向かっていくであろう中で、
英語は欠かすことのできないツールとなることは大多数の人が知っているはずである。
しかし、その中でどれくらいの人が真剣に英語に向き合い、自分のものにしているだろうか?
 
自分を含めてほとんどの人が「日常で使わない」「英語が苦手だから」といった理由で、
習得しようとする前から諦めているのではないだろうか?
 
「彼」もおそらく最初は、英語の壁にぶち当たり、悩んだことは想像に難くない。
(「彼」が外国育ちであったり、そもそも外国人であった場合は別ではあるが・・・・・・)
それを乗り越えて、英語を使いこなす「彼」を見て、
自分の認識の甘さとグローバルなコミュニケーションから目を背け続けてきた弱さを痛感させられた。
 
 
そして4つ目に気付かされたことが、「己を消し、相手のために尽くす精神の尊さ」だ。
本書の中で「彼」は最初から最後まで一切自分の名前を語らない。
無私無欲で相手に奉仕するこの精神は、現代社会が忘れかけている良心そのものであり、
本書が最も読者に伝えたいと思っていた部分であろう。
 
目先の小さなことにとらわれていた自分に恥ずかしさを感じずにはいられず、
正直いたたまれない気持ちになった。
 
 
今回、本書に出会えて色々なことに気付かされ、
自分自身のあり方というものを考えさせられる非常にいい機会となった。
これまで出会ってきた数々の良書に勝るとも劣らない本書に出会えたことは、
自分の今までの人生を振り返り、そしてこれからの人生について考える上で幸せな出来事だった。
今後、あらためて目の前の相手にやさしさと思いやりをもって、
真正面から向き合うことができるよう取り組んでいきたい。
 
【まとめ】
思った以上に本気で書いてしまいました。
その割に内容がヒドイのは突っ込んで欲しくないところです……。 
これを書きあげた後に、ネット上にあった小学生~高校生の読書感想文入賞作品を読み、
自分の表現力の無さを思い知らされ、愕然としたのは秘密。
 
 
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ちなみにこれが今回読んだ説明書。
実機はすでに無いのに、なぜか説明書は残っていました。
 
 
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