「ねこまつり」は本気だった!
ある日帰宅するとテーブルに一枚、新聞の切り抜きが......。
記事の見出しは、「ねこまつり開催」。
ねこまつり?
記事を読むと、当日は「猫のカウントダウン」と題し、
2時22分22秒に全員で「ニャー!」と言うらしい。
ふざけているのか? 本気なのか?
ともあれ、はじめて聞く言葉に、すっかり心を奪われてしまった私。
後日嫁さんに話を聞くと、「どういう反応をするか、わざと置いておいた」とのこと。
完全にエサに食いついてしまったわけですが、ネタにもなりそうなので、祭り当日に行ってみました。

行ってみると「のぼり」が! 期待も高まります
時は10月4日(日)。
仙台市若林区にある少林(わかばやし)神社で、
その祭りは開催されました。この神社は「猫塚古墳」のあった場所に建てられたと伝わっています。
その名の由来は最後に記していますので、興味のある方はご一読ください。
「ねこまつり」のポスター 猫塚神社の鳥居。この横に本社があります
さて、祭りの方はというと、意外なほど人が多い。意外と言っては失礼ですが、
ここまで多いとは思っていませんでした。
猫好きは見逃せないイベントなのでしょう。
祭りはまさに、猫一色。
「猫のネイルアート・猫メイク体験」「猫グッズ販売」「猫の里親捜し」といったブースが設置されており、
とくに「猫のネイルアート・猫メイク体験」は子どもたちが行列を作るほど人気。
境内になる公民館では猫グッズの販売とともに、猫のひな祭りや猫の置物展示、
各地の「ねこまつり」も紹介していました。
本社の前はお菓子の販売ブース。猫を形取った「まんじゅう」に「クッキー」など、ここも猫だらけ。
時刻も午後2時10分を過ぎたころ、会場にアナウンスが流れました。
「あと10分ほどで、本日最後のイベント『ねこのカウントダウン』です。
皆さん境内にお集まりください」
そうです。2時22分22秒に一斉に「ニャー!」と叫ぶ、「ねこのカウントダウン」が間近になったのです。
本日最後にして、最大のイベントを前に、私もそそくさと境内前方に移動。
ほどなくすると、だいぶ人が。2時22分22秒を心待ちにしている様子。
本番の前に練習ということで、実行委員の合図で
「ニャー!」
ちなみに「ニャー!」の時は、拳はグーにして右手を高く、左手を若干下げて挙げます。
練習も無事終わり、あとは本番を待つのみ。
正確さを期すため、実行委員の方が時報を聞きながらカウントダウン。
そして、いよいよその時が......
「......3、2、1」
「ニャーっ!!」
手を挙げる人は少なかったのですが、天気の良い空に大きな声が気持ちよく響きました。
その後、実行委員長の挨拶ということでマイクが手渡され開口一番、
「『ニャー!』。えー、本日は天気にも恵まれ......」
最後まで猫一色の「ねこまつり」。
ほんわかした空気に包まれた「ねこまつり」。
良い休日を過ごさせていただきました。
祭りで購入した物。クッキー、うちわ、ねこのオモチャ。ドリも興味津々
ちなみにドリが主役の記事はこちら家の中だけで8年間過ごした猫は、外に出したらどうなるか!?
最後に猫塚古墳の由来
「かつてこの地に住んでいた姫。その姫を大蛇から守ろうと飛びかかった猫を、
姫への攻撃と勘違いした殿様が誤って猫の首を切り落とした。間違いに気付いた殿様、この地に塚を作り、
その猫を丁重に祭った」
その伝説を裏付けるように、本社の隣に猫を祭る小さな社が建てられています。
猫が祭られている社 当日は由来に関する紙芝居も行われました
<<西 康三>>

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