「ねこまつり」は本気だった!

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ある日帰宅するとテーブルに一枚、新聞の切り抜きが......。
記事の見出しは、「ねこまつり開催」
 
ねこまつり?
 
記事を読むと、当日は「猫のカウントダウン」と題し、
2時22分22秒に全員で「ニャー!」と言うらしい。
 
ふざけているのか? 本気なのか?
 
ともあれ、はじめて聞く言葉に、すっかり心を奪われてしまった私。
 
後日嫁さんに話を聞くと、「どういう反応をするか、わざと置いておいた」とのこと。
完全にエサに食いついてしまったわけですが、ネタにもなりそうなので、祭り当日に行ってみました。
 
 
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行ってみると「のぼり」が! 期待も高まります
 
 
 
時は10月4日(日)。
仙台市若林区にある少林(わかばやし)神社で、
その祭りは開催されました。この神社は「猫塚古墳」のあった場所に建てられたと伝わっています。
その名の由来は最後に記していますので、興味のある方はご一読ください。
 
 
DSC_0288.JPGのサムネール画像 DSC_0284.JPGのサムネール画像
 「ねこまつり」のポスター              猫塚神社の鳥居。この横に本社があります
 
 
 
さて、祭りの方はというと、意外なほど人が多い。意外と言っては失礼ですが、
ここまで多いとは思っていませんでした。
猫好きは見逃せないイベントなのでしょう。
 
 
DSC_0278加工.JPG 天気も良く、祭り日和
 
 
祭りはまさに、猫一色。
「猫のネイルアート・猫メイク体験」「猫グッズ販売」「猫の里親捜し」といったブースが設置されており、
とくに「猫のネイルアート・猫メイク体験」は子どもたちが行列を作るほど人気。
境内になる公民館では猫グッズの販売とともに、猫のひな祭りや猫の置物展示、
各地の「ねこまつり」も紹介していました。
 
本社の前はお菓子の販売ブース。猫を形取った「まんじゅう」に「クッキー」など、ここも猫だらけ。
 
 
DSC_0287加工.jpg 猫が狐の面を被った珍しい置物
 
 
時刻も午後2時10分を過ぎたころ、会場にアナウンスが流れました。
 
「あと10分ほどで、本日最後のイベント『ねこのカウントダウン』です。
皆さん境内にお集まりください」
 
 
そうです。2時22分22秒に一斉に「ニャー!」と叫ぶ、「ねこのカウントダウン」が間近になったのです。
本日最後にして、最大のイベントを前に、私もそそくさと境内前方に移動。
 
 
DSC_0290加工.jpg
ほどなくすると、だいぶ人が。2時22分22秒を心待ちにしている様子。
 
 
本番の前に練習ということで、実行委員の合図で
 
 
「ニャー!」
 
 
ちなみに「ニャー!」の時は、拳はグーにして右手を高く、左手を若干下げて挙げます。
練習も無事終わり、あとは本番を待つのみ。
 
正確さを期すため、実行委員の方が時報を聞きながらカウントダウン。
そして、いよいよその時が......
 
 
「......3、2、1」
 
 
DSC_0297加工.jpg
「ニャーっ!!」
 
手を挙げる人は少なかったのですが、天気の良い空に大きな声が気持ちよく響きました。
その後、実行委員長の挨拶ということでマイクが手渡され開口一番、
 
「『ニャー!』。えー、本日は天気にも恵まれ......」
最後まで猫一色の「ねこまつり」。
 
ほんわかした空気に包まれた「ねこまつり」。
良い休日を過ごさせていただきました。
 
 
DSC_0310.JPG
祭りで購入した物。クッキー、うちわ、ねこのオモチャ。ドリも興味津々
 
 
 
最後に猫塚古墳の由来
 
「かつてこの地に住んでいた姫。その姫を大蛇から守ろうと飛びかかった猫を、
姫への攻撃と勘違いした殿様が誤って猫の首を切り落とした。間違いに気付いた殿様、この地に塚を作り、
その猫を丁重に祭った」
 
その伝説を裏付けるように、本社の隣に猫を祭る小さな社が建てられています。
 
DSC_0283.JPG DSC_0282.JPG
猫が祭られている社                 当日は由来に関する紙芝居も行われました
 
   
<<西 康三>>



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