勝手に三大峠
仕事のなかでよく「今が峠」という表現があります。しんどいしんどいと思いつつも「峠」と言われるとやる気が沸いてしまうものです。
しかし、ある日ふと思ってしまいました。
「もしかして『峠』と言われてテンションが上がるのは、言葉の意味よりむしろ峠そのものを愛しているからなのではないだろうか」
見れば見るほど漢字にも愛着が沸いてきます。山・上・下。象形文字の基本を感じさせるシンプルさ。これはもしかしたら来るのではないでしょうか、峠ブームが。
そこで峠ブームに先駆けて、私が勝手に選んだマイ・ベスト・峠をまとめてみました。
ブームが峠を迎えるのではなく、峠がブームを迎える日に備えていただければと思います。
暗峠
「日本の道100選」にも選ばれている暗峠(くらがりとうげ)。
この峠を推す理由としては以下の3点。
・急勾配
・唯一の石畳国道
・情緒と自然があふれる景色

黄色でマークされているところが、暗峠。地図では細い一本道で書かれています。
段々畑の形状もイイ。風情がありすぎる。

等高線も何時間でも見ていられます。
「くらがりとうげ」という名前もダークヒーローみたいでカッコイイ。
余 談ですが、峠について調べていたところひどい道路と書いて「酷道」というジャンルがあるということを知りました。狭すぎる道と傾斜は酷道界でもエース級と いうことです。また、自転車でこの暗峠を登った人のレポートを読むと「坂というより壁」「フロントタイヤが浮く」「蛇行するとペダルが地面に当たる」と いった激坂体験が多く掲載されています。
しらびそ峠
峠文献などを読んでいてもとにかくおすすめされている峠。名前も良い!
地形どおりに山の頂上付近にあるため、南アルプスを一望できるようです。自転車で行く人もいるということですが、立地的にかなり過酷なのではないかと思います。
こちらも名前がキャッチーでイイ。

ちなみに、南アルプスはこの地図でいえば上方に位置しています。

あまりにかっこよすぎるモコモコの地形図。しらびそ峠は頂点に位置しています。
塩狩峠
小説・映画で有名。中学生くらいの頃に読んで心よりぐっと来ました。峠萌えに目覚める前は峠と言えばこの塩狩峠です。雄大な景色がとても美しい峠で、小説ファンの方も聖地として良く訪れるようです。

さすが北海道といったところ。壮大な自然の中にある峠。

地形図にすると、さらに雄大に見える自然。
【まとめ】
峠 を追求していくうちに「酷道」「激坂」といった、新たなジャンルにも目覚めてしまいそうです。山登りが趣味の人の気持ちがとてもよくわかる。つまり坂が好 きなのかもしれません。となると、仕事の坂も好きなのかもしれません。坂のような負荷は生きている実感が沸くマップです。とりあえず、山登ってきます。人生の。

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