日本の味「醤油」はスイーツにも万能か
カレーに醤油をかけて食べてみた経験はあるだろうか。私はある。
しかも特に違和感なく、「ちょっと味が濃いかな?」くらいの気持ちでおいしく食べることができた。
醤油はうまい。
高温多湿の国日本の最強調味料である醤油。料理をしない私でも醤油だけは冷蔵庫に入っており何にでも醤油をかけている。味噌→醤油、マヨネーズ→醤油、ソース→醤油、ケチャップ→醤油と、何に代替してもいける。うまい。
一方では「塩スイーツ」なる「しょっぱい」と「甘い」がハイブリッドしたスイーツがブームになっているという。まぁ、スイカに塩、みたいなことですよねきっと。
「醤油」も当然甘い物との相性はばっちりだろう。
そう考え、スイーツに醤油をかけて食べることにしてみた。

色合いといい、質感といい違和感なし!体に良さそうだしこれはいけそう!!
結論から先に言います。
「醤油は暴力である」

すましているが、とんだDV野郎だ!
あまくておいしい、かわいいケーキさんたちも醤油という暴力により無残な姿に。いや、姿が問題じゃない。暴力なのは味の方だ。
ある程度は予想していたことだが、クリームの優しさもスポンジの包容力もフルーツの爽やかさも全部ぶちこわしにするすさまじき味。元は大豆だったとは思えない!
すっかりトラウマのため振り返るのも辛い思い出だが......、まずはレアチーズケーキに醤油。

醤油をかける前。実においしそう。
勇気を出して......!

せまりくる恐怖

少しだけつけてみたところ
みたらし団子の味ではないか。
まぁ、おいしくはないけど。和洋折衷と考えれば「こんなもんかな?」と言う印象。
しかし、醤油を大胆にたらしてみるとその和洋折衷は「ユニットバスに和式便器を持ち込む如くの暴挙」であるということに気付かされる。


この醤油がカラメルソースだったらどれほど幸せだっただろうか......。
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これは暴力ですよね
何ともいえない不気味なスメルと口当たり。2009年ワースト!

独り言の数も徐々に減ってきて、テンションだだ落ち。とりあえず完食。
しかし、これはレアチーズだったからこのような残念風味になったのでは...という一抹の希望を持ちながら次のケーキへ。チーズ×ケーキの南蛮渡来さに醤油の 相性が悪かったに違いない。生クリームならばもともと牛乳と砂糖。そしてどんな野菜とも奇跡のコラボを生み出す醤油ならば、フルーツとも相性は良いはずだ!

第二の犠牲者

DV中。

ケーキさんごめんなさい.........

罪のないケーキにDV行為。見ようによってはおいしそうに見えますが、私にはケーキからのSOSが聞こえる。
結果、なんと言い表せばよいかわからない味だった。
たとえるなら、「放置した三角コーナーのにおい」とか「生クリームであえた刺身」とかそんな感じ。未知。神秘。台所で宇宙が発生した。
それにしても涙目でケーキを食ることになろうとは......。何の苦行なのか。

すみません。つらすぎます。
まとめ ~醤油という暴力~
スイーツに醤油、そんな酔狂な事を言っている人が信じられない(数日前の私だ)。そういえば企画を始める前に「大丈夫なんですか」と止められた気がするが「おいしいに決まってる」とものすごい自信をもって望んでしまった。何をやっているのか。
ただの興味本位でやってはいけないと強く主張したい。何かの戯れであったとしても、自ら寿命を縮める必要はないだろう。罰ゲームなら?というのもおすすめしない。なぜならDVを受けたケーキがかわいそうだから。
そして、何でも醤油をかけるとおいしく食べられる、というのは幻想なのかもしれない。
醤油は暴力。暴力の力で素材を屈服させているに過ぎない。まんまと騙されていた。純朴な見た目からは予想もできない極悪ぶりだ。
しばらくは醤油をみたくない。
そして、何にでも醤油をかける人はきっとサディストだと思う。醤油をみたらプレイの一環だと思うことにする。日本の飲食店はどこにいっても醤油がおいてあるなんて、とんだ変態列島だ。

【余談】
部屋がオタクまるだしの部屋でもうしわけありません。
ケーキの下にしいたダサい布は、自分内「カフェ」のイメージです。

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