アートセラピーで涅槃を見よう!~紙粘土で心を解放!~
女もすなるアートセラピーといふものを、喪女もしてみむとて、するなり。
生物学上女子に分類されている私ですが、なんとなく「女子です!」と断言できないような人生を生きています。
それは思うに女子っぽい細やかさとか余裕とかしっとりさがないから。女子に生まれたからには、女子力をアップさせて女子を満喫したいものです。そのためには心に女子らしい余裕が必要なのではないだろうか。夜な夜な思いふけることが増えてきました。
そういえば、最近、アートセラピーなるものがはやっているらしい。どうやら絵を描いたり立体物を作ったりすることで「癒し」が手に入ると言うこと。
きっと私の女子力不足は「癒され不足」とイコールに違いない......。そういうわけでアートセラピーを体験してステキなヴァンサンカンを目指すことになりました。
1.アートセラピーとは?
アートセラピーとは創作活動の中で自由に自分を表現し、内的成長を促すことができるものらしい。さらに。手や目や脳の感覚を刺激することにより、鈍った五感の活性化にもよいとか! 自分探しにもうってつけ!という眉唾ものの効果が望めるようです。
調べているとどうやら紙粘土が良いらしいとのこと。早速紙粘土を購入し、アートの世界に見切り発車してみました。
本日の主役である紙粘土たち。色を混ぜて使えるように4色用意してみました。
2.紙粘土で心の赴くままにアート
オタクの中でも男子はメカに執着し、女子は生き物に執着すると聞いたことがあります。私も女子のカケラが残っていたのか、心が赴くままに作ろうと思ったのはウサギでした。
ウサギ制作中
ウサギは寂しいと死ぬとかなんとか言われていましたが、実際は繁殖力が強い生き物でプレイボーイのマークもそこからついたという噂です。
そのため「わーウサギ、かっわいいー」とキャッキャする女子を見ると微妙な気持ちになったものですが、実際に私もウサギを作り始めていました。しかも人肌を思わせるピンクのウサギを。何か心理的なものが働いているとしても分析したくない結果です。
ピンクと言うより肌色の生々しいウサギ完成。
そして、ウサギを作ったので人間でも作ってみようかと思いました......が、思わぬ事に青粘土の粘度(ダジャレではないです)が低く、しっとりしないのです。水を加えてみましたがあまり効果はなさそう......。思わぬ逆境です。
粘度が低い粘土。
3.人柱大量生産
とりあえず何とか一人作ると、エンジンかかってきたので何人もの雛みたいな人を作ってしまいました。ひな人形は女子の厄災を引き受けるものだと聞きますが。この人柱も私の厄災を引き受けてはくれないものでしょうか。そう思うと、仕事帰りに紙粘土で雛作りというのは、わら人形を夜中に打つくらいの勢いで気持ち悪い行為です。粘度の低い紙粘土はその道へ進ませまいとする私の(地味な)良心なのかも......。
そして、作業自体はとても楽しいのですが、いかんせん粘土の自由度が低いためとにかく何か形を作るのが難しい!何色かの粘土を同時に使用していると色が移る、粘土を混ぜ合わせて色を作り出すのは高等技術......というような難関が次々とおそいかかります。「なにやってんだろう...自分......」ということはできるだけ考えずに、無心で作り続けては見たのですが...。
不器用にもほどがある。右の小さい雛(青)はこの後1時間経過したら割れていました。
しばらくおいたものに顔を描いてみました。ひどいでき!
それにしても、予想を上回るひどいできです。
ちなみにマイケルジャクソンとマドンナを作ろうかなーとチラリと思って作りましたが、そういう話じゃないような気がするほどひどすぎる。
我が家と同化しているようで不協和音を放つマイケルたち。
上から見るとこんな感じです。
絵心というか粘土心というか、そういうものは一切私にないものだなぁと思いました。もしくは病んでいるのでしょうか。どう考えればよいものか。
4.果たして癒されたのか?
癒されたあとは以下のような症状が起こるとのこと。
(1)カラダ全体が力が抜けたような状態になることがある
(2)カラダがだるくなることがある
(3)感情的、心理的変化が現れることがある
(4)喉が渇くことがある
(5)汗がよく出るようになる
(6)良く眠れるようになる
実際どうだったかというと、とにかく肩が凝りました。姿勢が良くなかったのかもしれません。心理的な変化はあまり感じられませんでしたが、後片付けが大変すぎて少しささくれた気持ちになったことは確かです。
【まとめ】
癒しという切り換え方法で自らをアップデートしようかと思いたって始めたわけですが、実際はものすごく疲れてしまっただけで終わりました。好転反応である可能性もありますが、その後待てども待てども「心がスッキリ晴れやかに!」という現象は起こりませんでした。
そして更に大きな問題はこの雛たちをどうするかということです。念がこもってそうだよなぁアハハ、みたいなことを一度思ってしまったので、自らの念ではありますが無下に処分がしずらい......。部屋の一角に飾ろうにも逆に怖い......。人型のモノを創作するときには十分な注意が要ると思いました......。
【結論】
人に勧められるかどうかという観点では、「楽しかった!」という意味ではぜひ勧めたいと思います。しかし、創作後の後片付け(完全に固まっていない場合掃除機に詰まり、鬱になるほど面倒。子供はお母さんにありがとうを言おう!)を考えるとどうなのかと思ってしまうことも確か。飾り棚と心に余裕がある方におすすめします。
心に余裕を持たそうと思ってやると、正直なところ更にすさんでしまう結果でした。失敗!
きれいな心からは出力されないだろう凶悪なビジュアルイメージ。ぼやっとした写真でも ZARD のようには見えない。
<<佐藤ゲルニカ>>

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